2017年11月に、光栄にも駐ネパール日本大使から20年間に及ぶネパールへの社会貢献「眼科医療とメガネの無償提供活動」に対し表彰していただきました。
ネパールは、国連でも、『後発開発途上国』に分類される貧しい国のひとつで、失業率40%と気軽に眼鏡を買うことが出来ません。そのような国ですが、人々はみな優しくフレンドリーです。旅行中にその人柄に惚れ込んだのが縁でボランティアを始めました。
毎年ネパール国内でも貧しい村に数時間掛け直接赴き、
検査受付8056名 眼科受診および薬の提供4038名 白内障手術42名 提供眼鏡数4956本
老眼鏡多数、児童たちに鉛筆・ボールペン41270本、そして孤児院に対する支援活動および女性の読み書き・算数の教育施設への支援などをおこなってきました。
(東日本大震災の際はネパールには行かず、県内各地36か所の避難所を回って3000本以上のメガネ等を寄付してまいりました)
長年の活動の思い出では、ご老人に、視力検査で「なんで片目を隠すんだ!」と言われ検査自体が生まれてはじめてなのかと思ったり、ご婦人に、C視力表を見たとき「私は字が読めないの」と泣いてしまい「開いている方向を言っていただければよろしいですよ」と文字ではないことを説明し事なきを得ました。また初めて眼鏡を掛けた子供で「いっぱい勉強して海外でお金を稼ぎ親孝行する」とキラキラした子たちにもいっぱい出会うことが出来ました。
このような活動が続けられるのも、メガネや文具を寄付していただいた方、日本からボランティアに参加していただいた方、そして首都カトマンズにあるネパール人の日本語学校の先生、学生ボランティア、皆様の協力があってのことだと思い感謝の念にたえません。
今後も、体力・気力が続く限り、『ひとっこいい』ネパールの方の笑顔を見るため活動を続けていきたいと思います。
EYE CAMP 団長(メガネの松田 会長) 松田陽二
皆さまの温かいお気持ちをメガネと一緒にネパールへ届けてきました。
ご寄付をいただいたフレーム・メガネを再利用し、264本のメガネを提供してきました。皆さまのご協力に感謝申し上げます。
活動について、現地の様子を紹介する写真とともに、ご報告を申し上げます。
2010年11月17日~18日・・・盛岡~カトマンズ
今年は、松田陽二団長以下10名のボランティアで19歳から63歳の年齢層になりました。11月17日に盛岡駅をたち成田-バンコクを経て18日にカトマンズ着きました。2010年11月19日・・・ベットメイキングのおばさんを相手に予行練習!
ホテルについてから、早速そのベランダで検査機材、寄贈文具などの仕分けを行い、村での活動に向け4つのスーツケースにまとめました。翌日の19日はそのベランダで検査の予行練習です。ホテルのベッドメイキングのおばさんに村人の代わりを努めていただき、日本語通訳を介しながら、受付→裸眼視力検査→問診 →検眼(老眼度数検査)→フレーム選びをして、検査の要領、通訳、流れを理解しました。2010年11月19日・・・いよいよ本番!総勢30人での活動の朝
20日は朝5時半にロビーに集合して、食パンにバタージャムを塗り、日本人とネパール人のボランティア合計30人分の朝食の仕度と、寝袋・マットレス・検査機材などをジープに積み込み、大型バスが待っている集合場所に移動です。
6時半、集合場所にはもうすでに数人のネパール人ボランティアが集まっていました。それぞれ日本人メンバーとネパール人ボランティアのとのご挨拶で、みなさん日本語が上手い人たちです。
さすがヒマラヤ山脈を背景にした観光立国です。日本からもたくさんのトレッカーが訪れているのです。でもこの国の産業は農業と観光しかないのです。
活動場所のダダガウン村の小中学校 中学生ボランティアも含めて総勢40名に!
ジープは眼科スタッフを乗せるために国立カトマンズ眼科病院経由で村へ向かいます。またカトマンズ市内にある在籍数32人の孤児院を訪問し、筆記具とキャンディー、義援金を提供して参りました。ネパールへ政府には孤児院を運営するまでの予算はなく、すべて近所の篤志家による運営です。子供たちの服はみすぼらしいものでしたが、彼らの天真爛漫な微笑みに逆にこちらが癒されました。
「人は誰かを幸せにするためにこの世に生かされている」
皆様の温かい気持ちをメガネと一緒にネパールへ届けてきました
下取りさせていただいた、またはご寄付いただいたフレームを再利用し、271本のメガネをプレゼントしてきました。皆様のご理解とご協力に感謝申し上げます。
【活動場所】
首都カトマンズから車で約2時間。
人口約3000人のセティテビ村。
第2回目のメガネボランティアで訪れた場所です。
【活動期間】
○検査・測定/2009年11月21日(土)・22日(日)
首都カトマンズの眼科医やボランティアスタッフとともに、子どもと大人合わせて366人に検査・測定を行いました。
○メガネ贈呈/2009年11月28日(土)
皆様からお寄せいただいたフレームにレンズを入れ、一人一人にかけ具合調整をし、贈呈いたしました。
今回は10年前に活動した村を再び訪れました
ちょっとホロリとする再会!
「以前いらした時のことはよく覚えています。本当によくしていただきました。
10年ぶりにいらっしやると伺い、仕事の合間をぬってやってきました。」そう語ってくれたのは、この村に先祖代々暮らしているダプダマン・シィングさん(62歳)。10年前と比べて、この村もインフラが整備され、ドイツのNGOの協力もあって、教育施設も充実。子供7人、国内外で幸せに暮らしているとのことです。
「子供達をここまで育てられたのも、皆様の協力があってのことです。このご恩を、今度は自分たちがどうやって返していけば良いか?いつも考えています。本当に感謝しています。」
こうしたお言葉一一つ一一つに我々もまた励まされ、来年、再来年への活力につながっております。
この度、「岩手日報文化賞」という名誉ある賞をいただきました。この賞は、私一人の受賞ではなく、これまで10年にわたる活動をご支援して下さった多くのお客様、そして一緒に活動してくれたスタッフ、みんなでいただいたものだと思っております。あらためて心から感謝を申し上げるとともに、今後の活動にもご協力を賜りますようお願い申し上げます。
本当にありがとうございました。
文化賞社会部門は、98年から毎年、ネパールの無医村を訪ね、視力障害を抱える人たちに眼鏡を贈るボランティア活動を続ける盛岡市上田2の9の38、メガネの松田社長・松田陽二さん(58)に贈られます。松田さんは県民の協力を得て文房具や薬、車いすなども学校や福祉施設に贈り、子どもたちや障害者を支援しています。
岩手日報記事より
活動期間:2007年11月3日~26日
数年間にわたり国内紛争がおこなわれていたネパールですが、2006年11月に平和協定が結ばれ、あらたに制憲議会選挙が2007年11月22日に行われるということで反政府側が投票所襲撃、道路封鎖などの選挙妨害が予想されたので今回は首都に近いブンガマティ村を選びました。
しかし今回の活動では何事もなく平和裏に検査を行うことができました。カトマンズからバスで1時間のところです。2007年11月3日、4日、日本から行ったスタッフ6名と現地ボランティア約25名、現地眼科スタッフ5名(眼科医、インターン、医療秘書、看護師、薬剤師)、そしてブンガマティ小学生ボランティア7名による活動で、ブンガマティ村のトュリラトナ スクールの校舎をお借りしておこないました。
完成したメガネの受け渡し
①454人の裸眼視力検査、問診、検眼、眼科検診をおこなった
②寄贈メガネ 226本(オーダーメガネ190本、既成老眼鏡36本
③眼科診療:眼圧検査、結膜炎等の目薬の配布、涙鼻小管の目詰まり治療などの簡易治療、白内障診断等
④白内障手術 22名(白内障手術適応者は後日首都カトマンズの病院にて手術実施)
⑤ブンガマティ小学校児童らに2400本のボールペン・鉛筆、そしてキズバン50箱の寄贈
首都カトマンズ市内にある53名の子供たちが在籍している孤児院です。乳児から小学生までいて近所の有志で運営され、国からは一切援助無しの施設です(国には予算がないのです)。玄関に置き去りにされたり警察から連絡があって引き取りに行くなどして孤児の子供たちが増えているそうです。
①日本から持参した子供用古着10kg、おもちゃ、お菓子類、鉛筆800本
②カトマンズで購入した絵本、毛布 を寄贈
教育を受けたことの無い成人の女性にたいして字の読み書き、算数、裁縫などの指導をおこなう私立の施設を訪問しました。近所の比較的裕福な奥様方がお金を出し合って運営している施設です。
丁度、訪問したときは日本でいう「あいうえお」の字を勉強していました。ある奥様は「自分の字が書けるようになった」と笑顔で話をしてくれました。
①20,000ルピー(3万8千円)の運営資金の寄付
検査人数:4486名
眼科受診患者数:1954名
白内障手術:19名
眼鏡提供数:2778本
鉛筆・ボールペン寄付:21000本
学校保健薬:190kg
使用済み衣類:30kg
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